自然の赴くままに・そのときの 気分次第で・なんとなく

興味を持ったことを、なんとなく気の向くまま書いています。

9月29日長野新幹線車両センターと新幹線車両の避難システムの訓練

用事の帰り道に寄り道して長野新幹線車両センターの状況と新幹線車両の避難システムの訓練を見てきました。

留置線の状況

W2 を 2番線に移動した後、検修庫側のポイントのメンテナンスをしているのを確認しました。ポイントマシンの動力部やコントロール部のふたを開け、ハンドルで回して動作の確認をしていました。

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ポイント修繕

そして検修庫もフルオープン、いつでも入れるよと言わんばかりです。ただ、架線に電気が来ているかどうかを表示するランプは消えているので、まだまだ使用開始ににはならないようです。

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通電表示灯は消えたまま

留置線では日中としては珍しく 6番線に F13編成が入ってきています。

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長野新幹線車両センター 9月29日見たまま(午後)

金網で邪魔されていてよく見えませんが、左端が W7 編成で、右に写っているヘッドライトが点灯しているのが F13 です。ヘッドライトは見にくいのですが、廃車車両と違うのは連結器カバーがついていることでわかります。この車両基地で生きている車両を日中見るのは、先の留置線の入線試験以来です。

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W7 編成と F13 編成

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F13 編成の E723-13 アップ

アップルブリッジ赤沼から見ると、このような配置です。この写真ではっきり連結器カバーがついている F13 がわかるかと思います。

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左から W2, F18, 生きている F13, W7

W2 の状況

W2の留置状況を写真とともに確認しました。編成状態は

W715-502, W714-502, W725-202, W726-302, W725-102,W726-202, W725-402,W726-502, W726-402, W723-102,W726-102, W725-302 

です。個々に写真を撮影できそうな車両は撮ってみました。まずは一番飯山寄りにある 7号車 W725-302 です。留置場所的にこんな写真しか撮れませんでした。

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7号車の W725-302

次は 2号車 W726-102

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2号車の W726-102

次は 1号車 W723-102 

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1号車の W723-102

次は 8号車 W726-402

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8号車の W726-402

次は 10号車 W726-502

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10号車の W726-502

次は 9号車  W725-402 

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9号車の  W725-402

次は 4号車 W726-202

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4号車の W726-202

次は 3号車 W725-102

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3号車の W725-102

次の 5号車の W725-202, 6号車の W726-302 は、撮影場所の都合でまとめて

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W725-202, W726-302

次は 12号車 W714-502

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12号車の W714-502

先頭部分のアップ

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W714-502

最後は 11号車 W715-502。隣に F18 の E723-18 とその奥に今日の訓練用の F13 が見えます。

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11号車の W715-502

新幹線車両の避難システムの訓練

ニュースで言っていた新幹線車両の避難システム「車両疎開判断支援システム」を使用した訓練のマスコミへの公開が行われていました。

まずは、新幹線統括本部の人たちがバス2台に分乗し現地入り。

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新幹線統括本部送迎バス

そして、長野新幹線車両センターの留置線から本線に向かう場所に陣取り

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関係者

上空にはヘリコプター2台、アップルブリッジ赤沼には NBSNHK の人が(撮影していませんが)陣取って訓練開始。

訓練には 6番線に入線している F13 が使われました。

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6番線のF13

この後マスコミや関係者の見守る中、F13編成は静かに動き出し、長野駅まで回送されていきました。(下は共同通信のニュースの動画)

youtu.be

それにしても、今後台風19号と同じ規模の台風と洪水の予測が出た場合、このシステムを利用して10編成を避難させるとしても、7時間ほどかかるというのは暢気すぎ・・・と思ってしまったのは私だけでしょうか。車両は本線を止めればすぐにでも移動できると思うのに、何か別の要因で 7時間もかかってしまうというのであれば本末転倒な気がします。
ニュースでは検修機能は12月25日までに修理を終え運用開始、その他も来年度中の現状復旧を目指すとのこと。とりあえずは車両基地の機能は年内に復旧し、解体場所としての機能もそこで終了になるかと思います。このブログで追っかけるのも、そこを最後にしたいと思っています。

おまけ

赤沼長野新幹線車両センター近所の産業廃棄物業のヤードには、新幹線屑は置かれていませんでした。車体はここではなく、別の所に運んで行っているようです。

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産廃ヤード

 

9月26日長野新幹線車両センターの状況

雨が降っていたので行く予定はなかったのですが、近所に用事があってくるまで訪問をしてきました。

検修庫に窓が入りました

検修庫の窓が全て入りました。見た目は前と変わらずなので変わったイメージはありません。どちらかというと「何かした?」という感じです。もしかしたらサッシ枠とガラスが水圧に耐えられる強度のあるやつに変えただけとかかもしれないですね。

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検修庫

F2 の状況

解体が進行している F2 ですが、いよいよ車輪転削庫手前に置いてあるのは 9号車~12号車の E725-202, E726-502, E715-2, E714-2 の 4両になりました。他は解体場所またはその手前に移動してます。

まずは解体場所にある 3両です。

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6号車~8号車手前から E726-302, E725-402, E726-402 の3両

そして、5号車の E725-102 は臨修庫の手前に単独で置いてありました。

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臨修庫手前の E725-102

見てもわかる通り、だいぶ手前に置いてあります。

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E725-102

これ理由があって、アントが使われているので検修庫脇の線路からアントを出すために、ポイントに支障しない臨修庫側におしこまれているんです。その理由はこの説明します。

また、この E725-102 ですが、車端を見ると銘鈑が全て剥がされていました。

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E725-102 の妻面

他の車両はアントがつながっていて見ずらかったので確認していませんが、何かに使うのか、それともイベントの時に売るのか気になるところです。

アントは

そしてアントはどこかというとここに居ました。

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アント

この写真は入れ換えのために手動でポイントを転換しているのですが、しっかり転換できるようにたたいたりいろいろやって転換していました。

そして何故ポイントを操作しているかというと、アントと留置線、そう W2 の移動が始まりました。9月5日の F2 移動の際に

(以前は次は部品撤去の順番から F18 だと思っていたのですが、F2 になったのは W2 を移動させるためかもしれないですね。W2 を移動させると同じポイントにつながっている 4番~6番線が解放されるので、営業線で使える留置線がまた増えることになります。さて、来週以降どのようになっているか気になるところです。)

と書きましたがまさにその通りの動きで、F2 が移動して空いた 2番線に W2 を移動しています。

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2番線に入換られた W2、奥には 4番線に残る W2

W2 の移動

W2 の移動はこの日の午前中に始まったらしく、お昼ではまだ途中でした。

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F18 を挟んで 2番線と 4番線に W2

動画はブログにはアップできないので写真のみでしたが、順番に 4番線から引き出して、2番線に移動しています。既に W715-502, W714-502, W725-202, W726-302, W725-102,W726-202, W725-402,W726-502 の移動は完了していて、残りは W726-402+W723-102,W726-102+W725-302 になっていました。この移動、実は 4番線に置いてあった順番と異なるように見えていて、今までの 4番線では

W726-402+W723-102,W726-102+W725-302,W725-102,W726-202,W725-402,W726-502,W715-502, W714-502, W725-202, W726-302

の順だったのが、2番線では

W715-502, W714-502, W725-202, W726-302, W725-102,W726-202, W725-402,W726-502・・・・

と変わっています。少ししかよらなかったので最後まで見ていないのですが、もしかしたら最終的には

W715-502, W714-502, W725-202, W726-302, W725-102,W726-202, W725-402,W726-502, W725-302, W723-102,W726-102, W726-402

または

W715-502, W714-502, W725-202, W726-302, W725-102,W726-202, W725-402,W726-502, W725-302, W726-402, W723-102,W726-102 

のようになるかもしれません。色分けは、今まで移動の際にセットで動かされた単位ですが、W2系の先頭車 W714-502 を東京寄りから 2両目に複雑な入れ替えでわざわざ入れたりしているので、もしかしたら何か理由があってそのようにしているのかもしれません。どちらにしてもこれで 4番線~6番線が解放できるので、留置線の修繕に入るのではないかと思います。

留置線の状況

W2 が動いたことにより、以下のように変わっています。

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長野新幹線車両センター 9月26日見たまま

9月26日の最終ではないのですが、今日はこの図の状態から W2は全て 2番線に移動しているものと思います。

解体待ちと解体済みの一覧

現在の水没 E7 / W7 の状況です。解体された順番に並べています。赤字は解体済み、黄色字は解体中、緑字は残されている車両、解体待ちの編成は解体順に現在の編成状態で書いてあります。 (W2 がオリジナルの編成の状態と異なります。)

【解体】

F10:E723-10, E726-110, E725-10, E726-210, E725-110, E726-310, E725-410, E726-410, E725-210, E726-510, E715-10, E714-10
F7 : E723-7, E726-107, E725-7, E726-207, E725-107, E726-307, E725-407, E726-407, E725-207, E726-507, E715-7, E714-7

F14:E723-14, E726-114, E725-14, E726-214, E725-114, E726-314, E725-414, E726-414, E725-214, E726-514, E715-14, E714-14

F8 : E723-8, E726-108, E725-8, E726-208, E725-108, E726-308, E725-408, E726-408, E725-208, E726-508, E715-8, E714-8

F16:E723-16, E726-116, E725-16, E726-216, E725-116, E726-316, E725-416, E726-416, E725-216, E726-516, E715-16, E714-16

F1:E723-1, E726-101, E725-1, E726-201, E725-101, E726-301, E725-401, E726-401, E725-201, E726-501, E715-1, E714-1

F2:E723-2, E726-102, E725-2, E726-202, E725-102, E726-302, E725-402, E726-402, E725-202, E726-502, E715-2, E714-2

F18:E723-18, E726-118, E725-18, E726-218, E725-118, E726-318, E725-418, E726-418, E725-218, E726-518, E715-18, E714-18

W7:W723-107, W726-107, W725-107, W726-207+W725-207, W726-307, W725-307, W726-407, W725-407, W726-507, W715-507, W714-507

W2:W726-402+W723-102,W726-102+W725-302,W725-102,W725-402,W726-202,W726-502,W715-502, W714-502, W725-202, W726-302

今日も E723-2 の搬出が見られました。

おまけ

今日は来るまでの移動だったので、搬出された E723-2 の後ろを追いかけてみました。

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搬出トラック(小さいほう)

今までは電車で訪問していて、搬出トラックが長野市内方面に走っていくのを見てずっと直富商事かなと思っていたのですが、搬出したトラックはもっと近くに居ました。
長野新幹線車両センターの留置線真ん中あたりからアップルライン(国道117号長野バイパス)にまっすぐ行ったあたりにある「赤沼除雪ステーション」に入っていきました。

www.google.com

ここは並びに産業廃棄物処理業の会社があり、ここで選別されてそれぞれの場所に運んでいるのかもしれません。ただ、小さいほうのトラックだったので車体自体は別の所に持って行っているのではないかなと感じます。そちらは機会があれば調べてみたいと思います。

 

追記

近所に用事があり、通過がてら確認をしてきました。9月26日に確認した際、まだ動かしていなかった 4番線に残してあった 4両は、そのままの順番で 2番線に移動していました。つまり、

W715-502, W714-502, W725-202, W726-302, W725-102,W726-202, W725-402,W726-502, W726-402, W723-102,W726-102, W725-302

の順に収容されています。今日の夕方か明日には E726-402 の搬出と入れ換えがあると思うので、F2の手つかずは 3両までに減ることになります。来週には F2は全て消え去りそうです。

今日時点の車両の配置は以下の通りでした。

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長野新幹線車両センター 9月29日見たまま

W2とW7、深夜に線路閉鎖して白山総合車両所には・・・・・・持っていかないですよね。230Km の距離あるので・・・・時速30Km/h で引っ張っていっても 約8時間かかりますから。。。


 

9月19日長野新幹線車両センターの状況

雨予報だったのが変わって曇りになったので、傘をささずに訪問できました。

W7 系の状況

検修庫から出されて車輪転削庫前後に振り分けられて置かれている W7 は、相変わらず全く動きなくそのままの状態で置かれています。

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W7 の東京寄り

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W714-507 と W715-507

そして W2 も F18 と並んで 4番線に留置されたままです。今は全ての編成の状態チェックと事前に外せるものは外し終わっている状態で、かつ検修庫にも入ることがないので、このまま解体までは動かないかもしれません。

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F18 と W2

F2 の状況

F2 は E725-2, E726-202 の解体が完了し、今は E726-402, E723-2, E726-102 が部品撤去中で、E725-402 が検修庫脇に待機しています。

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手前から E726-402, E723-2, E726-102

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奥が E726-102

思ったほど解体速度が上がっていなくてこの 4連休。F2 解体は 10月に入り込むかもしれません。

留置線の状況

変わりなしでした。

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留置線、海側から

留置線の状況のいつもの図です。

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長野新幹線車両センター 9月19日見たまま

解体待ちと解体済みの一覧

現在の水没 E7 / W7 の状況です。解体された順番に並べています。赤字は解体済み、黄色字は解体中、緑字は残されている車両、解体待ちの編成は解体順に現在の編成状態で書いてあります。 (W2 がオリジナルの編成の状態と異なります。)

【解体】

F10:E723-10, E726-110, E725-10, E726-210, E725-110, E726-310, E725-410, E726-410, E725-210, E726-510, E715-10, E714-10
F7 : E723-7, E726-107, E725-7, E726-207, E725-107, E726-307, E725-407, E726-407, E725-207, E726-507, E715-7, E714-7

F14:E723-14, E726-114, E725-14, E726-214, E725-114, E726-314, E725-414, E726-414, E725-214, E726-514, E715-14, E714-14

F8 : E723-8, E726-108, E725-8, E726-208, E725-108, E726-308, E725-408, E726-408, E725-208, E726-508, E715-8, E714-8

F16:E723-16, E726-116, E725-16, E726-216, E725-116, E726-316, E725-416, E726-416, E725-216, E726-516, E715-16, E714-16

F1:E723-1, E726-101, E725-1, E726-201, E725-101, E726-301, E725-401, E726-401, E725-201, E726-501, E715-1, E714-1

F2:E723-2, E726-102, E725-2, E726-202, E725-102, E726-302, E725-402, E726-402, E725-202, E726-502, E715-2, E714-2

F18:E723-18, E726-118, E725-18, E726-218, E725-118, E726-318, E725-418, E726-418, E725-218, E726-518, E715-18, E714-18

W7:W723-107, W726-107, W725-107, W726-207+W725-207, W726-307, W725-307, W726-407, W725-407, W726-507, W715-507, W714-507

W2:W726-402+W723-102,W726-102+W725-302,W725-102,W725-402,W726-202,W726-502,W715-502, W714-502, W725-202, W726-302

今週も4連休なので解体両数は少なくなりそうです。

おまけ

昨年の台風で水没してしまった長野新幹線車両センターですが、どんな感じで水が来る可能性があるか、写真で見てみます。

まずは高架下の調整池です。このあたりの高架下と右左にあります。この長野新幹線車両センター側の調整池は先端の部分はこの直後にある用水路にポンプアップで排水するようになっています。

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車両基地側の調整池

そして、その用水路を挟んで右の道路側の調整池です。これも写真右中程に見えるところから用水路に排水します。

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用水路と道路側の調整池

地図で言うとこの部分です。ここだけで4つも調整池があります。

www.google.com

この長野新幹線車両センターの下を抜けて反対側に出てくる場所は、F7 の先頭車 E723-7 がずっと置いてあった場所になります。

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用水路の出口

横に小さな口がありますが、これは別の細い用水路からの流れです。

そしていつもの解体場所の脇を流れていきます。

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用水路の流れ

そして臨修庫先の調整池からの水を受け入れて、この先のポンプ所まで流れていき、ポンプ所から通常はそのまま、浅川の水位が上がっている場合はポンプで浅川に水が流れます。

この用水路を遡っていくと長野電鉄柳原駅近くを通り、富士通の長野工場正門前のあたりを通り、市役所の脇、県庁の脇を通って裾花川につながっています。実際にはいろいろと離合しているのですが、浅川でもすぐ近くの千曲川でもなく、裾花川が源流というのも驚きです。その位、長野市にいっぱいある用水路は長く流れています。

vSphere 7.0 U1 が出ましたね

今年の 3月に登場した vSphere 7、大きな変更はさほどなく・・・・という感じを受けていたのですが、いよいよ本命の機能が強化された Update 1 が登場です。

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vSphere 7 Update 1とは

既に色々な所で情報が出回っていますので、あえてこのブログでは書きません。参照先の URL を示しますので、そちらを見ていただければと思います。

A Quick Look at What's New in vSphere 7 Update 1

YouTube なのでスマホとかで見るのは注意です。

社員の方が日本語で書かれているブログです。

kwmtlog.blogspot.com

いくつか興味ある機能拡張がありますが、最近の vSPhere の機能拡張はエンタープライズクラウドベンダー向けになってきているようで、中小・中堅規模の企業で使うには、機能もライセンスの金額も既に製品としては手の届かないものになりつつあるようです。個人的に感じることは、中小・中堅企業であってオンプレミスで vSphere を使いたければ vSphere Essentials Plus とオープンソースの管理ツールで十分と思います。そしてオンプレミスでの必要はないよという場合そのまま IaaS のクラウドを使うとか、アプリケーションを見直してクラウドで「止まらない」システムにしてコンテナを使うのが最適解のように感じます。

とりあえず vSphere 7.0 U1 へのアップグレード資料

全部の情報が公開されているわけではありませんが、とりあえず見ることのできる情報から、いつものアップグレード資料を更新しました。もう少し情報がまとまったらしっかり追記などをしていきますが、今はわかる範囲だけ修正入れています。

ダウンロードは Quita にリンクをしていますので、そちらからお願いします。

qiita.com

vSphere 7 Hypervisor ESXi で何故使えないデバイスが急に増えたの?

vSphere 6.7 まではいろいろなコンピューターに ESXi をどうにかインストールして使うことができましたが、vSphee 7 ではインストールすらできなくなってしまいました。これ、何故というのをちょっとお話しします。

 vSphere 7 で使えないデバイスが増えたわけ

vSPhere 7 では、今までの vSphere 6.7 と色々な所に変更が加わっていますが、家ラボやっている人に大きな影響が出たのがサポートされるデバイスが大きく減ったということ。これ、vSphere 7 で VMKLinux が廃止されたことによる影響です。

 VMKLinux って?

VMKLinux は Linux のデバイスを vSphere ESXi で使うためのインボックスコンポーネントです。この VMKLinux インボックスドライバを使うメリットとして Linux ネイティブドライバに vSphere のライブラリをリンクしてビルドすることにより、ESXi ネイティブドライバを作ることなく ESXi 上で Linux でサポートされているデバイスをそのまま使えるようになっていました。これ、デバイスドライバのソースが公開されていれば、CentOS 上に VMKLinux インボックスドライバのビルド環境を作ればだれでも ESXi のドライバを用意することができ、結構活用させてもらっていました。
しかし、この VMKLinux は Linux に依存する部分も多く、また 2015年にこの VMKLinux 関連が GPL 違反だと提訴されたことを記憶している人も多いと思います。結局 2018年11月にその訴えは退けられたのですが、玉虫色の判決でもあり、ESXi から Linux 色を排除するというのはある意味必要な課題として残っていたんだろうと思います。この GPL の問題は vSphere 5.5 の登場時に訴訟になっており、vSphere 5.5 で初めてネイティブドライバが登場したのですが,、ESXi 登場時から使えていたこの VMKLinux を利用しているベンダーがほとんどだったので、5.5 やその後の 6.x で ESXi の中から VMKLinux の排除はできませんでしたが、新たに作り出した vSphere 7 ESXi では既存ユーザーやベンダーは 6.x でまだ少しの間は対応可能だということもあり、vSphere 7 で VMKLinux を排除するというのは予想できた動きかと思います。
VMKLinux がどのようなことをしていたのか、簡単に図にしてみました。
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そして、vSphere 7 そして vSphere 5.1 以前の構成は以下の通りです。
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余計なものが介在しないのですっきりした流れになるということと、Linux 関連でこれからも出てくるかもしれない課題(ライセンスとかそういう面だけではなく、セキュリティホールLinux 側起因の課題)に対しても回避が可能になるわけです。メリットとして、

  • パフォーマンス向上が期待できる
  • トラブル時の調査や対応が楽になる
  • PCIe HOt Plug などハードウエア側に実装される新機能をサポートできるようになる

などが考えられます。逆にデメリットとしては、

  • ネイティブドライバーの開発が必要
  • ネイティブドライバーの無いデバイスが使えなくなった

などがあり、今回の vSphere 7 で「家ラボに ESXi 7 インストールできなくなった。」というのはデメリット側の影響なわけです。

 これからの vSphere では?

既に VMKLinux はサポートされていませんので、今後はネイティブドライバが用意されたデバイスだけが ESXi で利用できるデバイスになっていきます。でも、家ラボ環境でテストするのに高価なネイティブドライバを使わなければならないのは困るなぁと思いますよね。ディスクに関しては IDESATA が対応しているのでどうにかなりますが、問題なのは NIC、だいぶ範囲が狭まっているので Intel NUC にインストールするのに苦労した人も多いかと思います。でも、NIC に関しては VMware 社の有志が USB NIC だけですがネイティブドライバーを開発・公開してくれているので、それを使うのも一つの方法かもしれません。以下のリンクからダウンロードできますので、オンボードNIC が使えない場合は USB NIC でどうにかするのも方法の一つです。
USB Network Native Driver for ESXi

 VMKlinux 廃止に伴う使えなくなったデバイスはなに?

以下の KB にリンクされている PDF に記載がありますので、そちらを参照してください。日本語の KB にはリンクは無く、英語の KB にしかないので、日本語で本文を読んだ後に右下の「Language」を「English」にし、「Attachments」からPDFのダウンロードをしてください。
ESXi 7.0 で廃止およびサポート対象外になったデバイス (77304)

 家ラボ作りに必要な情報

9月12日長野新幹線車両センターの状況

いつものように電車で長野新幹線車両センターを訪問してきました。

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しなの鉄道の新車 SR1 系

この SR1 系は今登場している 3編成だけがシートの転換機構を備えて、その後に続く SR1 系は単なるボックスシートセミクロスになるみたいです。それにしても、何故東日本の車両はボックスシートにするんでしょうね。西日本の車両のように転換クロスのほうが良いのになぁと、いつも思います。多分東日本の電車を設計する人の頭の中が思考停止で、戦前からのままの「近郊型はボックスシート」のままなんでしょうね。

F1 の状況

期待していた F1 の先頭車 E723-1 はさっさと解体されていました。そして、残る F1 の車両達もすべて片付き、F2 が解体場所に移動しています。

F2 の状況

今週は F1 の解体でいっぱいいっぱいだったようで、F2 は場所を移動していますがすべての車両を見ることができました。まずは E723-2

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E723-2

次は解体に入っている 3両。奥から E726-202, E725-2, E726-102

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E726-202, E725-2, E726-102

その他は車輪転削庫手前の W7 の前に 8両置いてあります。

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E725-402 と E726-402、奥は臨修庫奥で解体中の 3両

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E714-2 と E725-102

9月の残りの週はこの F2 の解体で終わりそうです。

留置線の状況

全く動きなしです。解放された 5番線も作業無し。このまま全編成が留置線からいなくなるまで残りの留置線の修繕作業はさなそうです。

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留置線、海側から

F18 と W2 も見た目は動きなし。

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F18 と W2

留置線の状況をいつもの図で示すとこのような感じです。変わり映えしない。

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長野新幹線車両センター 9月12日見たまま

解体待ちと解体済みの一覧

現在の水没 E7 / W7 の状況です。解体された順番に並べています。赤字は解体済み、黄色字は解体中、緑字は残されている車両、解体待ちの編成は解体順に現在の編成状態で書いてあります。 (W2 がオリジナルの編成の状態と異なります。)

【解体】

F10:E723-10, E726-110, E725-10, E726-210, E725-110, E726-310, E725-410, E726-410, E725-210, E726-510, E715-10, E714-10
F7 : E723-7, E726-107, E725-7, E726-207, E725-107, E726-307, E725-407, E726-407, E725-207, E726-507, E715-7, E714-7

F14:E723-14, E726-114, E725-14, E726-214, E725-114, E726-314, E725-414, E726-414, E725-214, E726-514, E715-14, E714-14

F8 : E723-8, E726-108, E725-8, E726-208, E725-108, E726-308, E725-408, E726-408, E725-208, E726-508, E715-8, E714-8

F16:E723-16, E726-116, E725-16, E726-216, E725-116, E726-316, E725-416, E726-416, E725-216, E726-516, E715-16, E714-16

F1:E723-1, E726-101, E725-1, E726-201, E725-101, E726-301, E725-401, E726-401, E725-201, E726-501, E715-1, E714-1

F2:E723-2, E726-102, E725-2, E726-202, E725-102, E726-302, E725-402, E726-402, E725-202, E726-502, E715-2, E714-2

F18:E723-18, E726-118, E725-18, E726-218, E725-118, E726-318, E725-418, E726-418, E725-218, E726-518, E715-18, E714-18

W7:W723-107, W726-107, W725-107, W726-207+W725-207, W726-307, W725-307, W726-407, W725-407, W726-507, W715-507, W714-507

W2:W726-402+W723-102,W726-102+W725-302,W725-102,W725-402,W726-202,W726-502,W715-502, W714-502, W725-202, W726-302

解体未着手は E7 残り F18 の残り 1編成、W7 は W2, W7 の残り 2編成。F18 が 10月で解体とすると、W2, W7 がその後やったとしても、年内に解体が終わりそうです。

 

9月5日長野新幹線車両センターの状況


今日は夕方から台風10号の影響で雨になると言われつつ、青空快晴の長野新幹線車両センター界隈です。

検修庫の動き

お盆の前は海側の窓が撤去されていた検修庫ですが、今週は山側の窓の撤去工事が入っていました。

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サッシも撤去され窓外枠だけ

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扉も撤去

長野側から20区画までサッシごと窓が撤去され、サッシを取り付ける外枠だけになっていました。それと同時に長野寄りの検修庫脇の扉も撤去されています。奥側の13区画はまだサッシが残ったままですが、早晩撤去されると思います。検修庫の防水化工事もどんどん進んでいます。

F1 編成は

予想では今週中に F1 編成は E723-1 以外は解体されると考えていたのですが、今日は作業をしていなくて F1 編成も 3両残っているので、ペースが遅くなっているようです。

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臨修庫内はからっぽ

E726-101, E725-1 はガラス撤去済み、E723-1 はこれから作業という感じです。

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手前から E723-1, E726-101, E725-1

結局 E723-1 もここに来たということなので、他と区別なくこのまま解体になる感じです。トップナンバーの先頭車の終焉です。

 

次の解体編成は F2

今日は車両に解体をせずに次の解体編成を入換えていました。予想していた通り F2 が対象となり車輪転削庫手前に4両づつ分けられて留置されています。

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留置線から牽引

留置線と同じ順番に配置するのかと思っていたら、今回は W7 側から E725-202, E726-502, E715-2, E714-2+E725-102, E726-302, E725-402, E726-402, E723-2, E726-102, E725-2, E726-202 と並べられました。 

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アップルブリッジ下のF2、左から E725-102, E726-302, E725-402, E714-2, E715-2, E726-502

入換途中で F1 と F2 も並んでいます。

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手前が F1 で奥が F2

留置線の状況

F2 が移動し残り 2本になっています。

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留置線に F18 と W2 が 2本だけ残る中、F2 が車輪転削庫手前の W7 の前に移動

この角度で見ると新幹線がいっぱいあるように見えるのですが、手前は右が W7 で左が F2、奥は W2 でその奥にちょっと見えるのが F18 です。

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留置線、山側から

留置線の状況をいつもの図で示すとこのような感じです。

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長野新幹線車両センター 9月5日見たまま

以前は次は部品撤去の順番から F18 だと思っていたのですが、F2 になったのは W2 を移動させるためかもしれないですね。W2 を移動させると同じポイントにつながっている 4番~6番線が解放されるので、営業線で使える留置線がまた増えることになります。さて、来週以降どのようになっているか気になるところです。

解体待ちと解体済みの一覧

現在の水没 E7 / W7 の状況です。解体された順番に並べています。赤字は解体済み、黄色字は解体中、緑は残されている車両、解体待ちの編成は現在の編成状態で書いてあります。 (W2 がオリジナルの編成の状態と異なります。)

【解体】

F10:E723-10, E726-110, E725-10, E726-210, E725-110, E726-310, E725-410, E726-410, E725-210, E726-510, E715-10, E714-10
F7  : E723-7, E726-107, E725-7, E726-207, E725-107, E726-307, E725-407, E726-407, E725-207, E726-507, E715-7, E714-7

F14:E723-14, E726-114, E725-14, E726-214, E725-114, E726-314, E725-414, E726-414, E725-214, E726-514, E715-14, E714-14

F8  : E723-8, E726-108, E725-8, E726-208, E725-108, E726-308, E725-408, E726-408, E725-208, E726-508, E715-8, E714-8

F16:E723-16, E726-116, E725-16, E726-216, E725-116, E726-316, E725-416, E726-416, E725-216, E726-516, E715-16, E714-16

F1:E723-1, E726-101, E725-1, E726-201, E725-101, E726-301, E725-401, E726-401, E725-201, E726-501, E715-1, E714-1

F2:E723-2, E726-102, E725-2, E726-202, E725-102, E726-302, E725-402, E726-402, E725-202, E726-502, E715-2, E714-2

F18:E723-18, E726-118, E725-18, E726-218, E725-118, E726-318, E725-418, E726-418, E725-218, E726-518, E715-18, E714-18

W7:W723-107, W726-107, W725-107, W726-207+W725-207, W726-307, W725-307, W726-407, W725-407, W726-507, W715-507, W714-507

W2:W726-402+W723-102,W726-102+W725-302,W725-102,W725-402,W726-202,W726-502,W715-502, W714-502, W725-202, W726-302

E7 は残り F18 の残り 1編成、W7 も残り 2編成。W7 の解体はいつから始まるのかな?。

2週連続で East-i 走っていましたが、今日は来ませんでした。

9月6日追記

9月日は最終的にどのようになったかを確認してきました。まずはいつもの留置線見たままです。

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長野新幹線車両センター 9月6日見たまま

昨日は最終確認まで行えていなかったので気になって本日確認しに行ったところ、いつもと異なる状態になっていました。それが上の図と修正せずに残してある9月5日の図の差になります。つまり、いつもは検修庫脇には次に解体する車両は 1両しか持ってきていないのですが、今回は 3号車と4号車の E725-2, E726-202 の2両を持ってきています。もちろん、E723-1 は既に車内換気のダクトを取り付けて解体準備に入っているのですが、この状況、いつもだと解体すべき車両は検修庫脇入れて4両(臨修庫内の状態がどうなのかわからない 1両除いて)なのに、5両持ってきています。ということは、E723-1 はもしかしたら今の車内の作業が終わったら E723-7 のように奥に押し込まれてそのままになる?とちょっと気になりました。この状態で明日の入れ換えで、一番奥に E723-1 が押し込まれ、次から  E725-2, E726-202, E725-1 そして E726-201 が臨修庫内ということもあり得そうに見えます。来週初頭に訪問できないので確認しようがないのが残念ですが、どなたかからのレポートがあることを期待したいかなと思いました。

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アップルブリッジ赤沼上から見た、E725-2, E726-202 が居ない F2 編成

留置線の W2 は

土曜日の入れ換えでは、4番線の W2 の入れ換えは行われませんでした。なので、現在営業線として使わない 1番線~ 5番線では 3番線に F18、4番線に W2が留置のままでした。

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留置線の状況 左から F18, W2 で車輪転削庫奥と手前に W7とその手前に F2

来週は F2 解体着手ですが、W2 の動きが気になります。