自然の赴くままに・そのときの 気分次第で・なんとなく

興味を持ったことを、なんとなく気の向くまま書いています。

8月8日長野新幹線車両センターの状況

訪問をしているのに撮影を忘れている「洪水痕跡水位標」の撮影のため、1週間ぶりに訪問してきました。

洪水痕跡水位標は今

最近まで泥に汚れて白い字も読み取れないほどの状態だったのですが、今日はこんな状態になっていました。

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赤沼地区洪水痕跡水位標

しっかりとカバーされ、足場も組まれて修繕作業中。うっすらと見えると思いますが、上の方は奇麗になった洪水痕跡水位標と中に2人作業している人がいます。お盆明けには奇麗になって、かつ今回の水害の水位と日付の標が追加されているかもしれません。場所はこの辺で、奥に見える薄い水色の建物が長野新幹線車両センターのごみ処理施設です。

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赤沼地区洪水痕跡水位標の近辺

車両ではなく施設を見てみた

毎回車両だったのですが E7 系も残り 3編成になり、留置線も半分以上整備され検修庫も W2 / W7 が出された後修繕が始まっているので、車両の大きな動きはなくなってしまいました。そこで車両以外の状況を見てみることにしました。

ごみ処理施設と汚物処理施設

この2つの施設も修繕が始まっています。

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汚水処理施設とごみ処理施設

見ての通りシャッターが開けられ、作業用のいろいろなものが置かれて中で何かをしていることがわかります。

検修庫

前の記事で「足場が組まれて」と書きましたが、結構いろいろな作業が行われてているようです。まずは検修庫入り口付近の車両がこないあたりですが、暗くて写真ではよく見えないのですが上と同じように作業用のものが置かれたりしています。

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検修庫入り口付近

次に車両が入る中程。1階すべての窓が撤去されています。ということは、前回懸念していた扉の止水板だけでは窓から水が突入すると気になっていた部分も、窓の改造をするということのようです。窓の下縁を上にあげるのか、それとも水圧に強い窓にするのか気になるところです。

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検修庫内

 

解体の進捗状況 E714-1 解体完了

今日の F1 編成、最終的に 12両すべてを見ることができたのですが、この時はまだ見えるところには 11両しかありませんでした。まずは検修庫脇の 8号車、E726-401 です。

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E726-401

いつものようにこの後の廃車対象としてここに置かれていましたが、室内の撤去作業中の E725-201 の進捗がまだまだのようで、この日は入れ換えはないかもしれません。アントも転動防止の手歯止めされていました。

次にいつもの車内の解体場所です。

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奥から E715-1, E726-501, E725-201

手前の E725-201 はまさに内装を外す作業をしており、すべての座席はそのままだったのですが窓枠のあたりに電動ドライバーを当ててねじを外す音と作業員の姿が見えていました。その奥の E726-501 は窓ガラスの撤去完了、その奥の E715-1 はいよいよ車体解体の番が来たという感じに見えます。

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E726-501

この写真を見るとガラスの奥に椅子みたいなのが見えるのですが、ガラスと内装パネル撤去が先で、椅子は最後なのかなぁと思ったりしました。何度も訪問しているのに椅子を外している所を見たことがないので、もしかしたら車体解体の際に天井を切り取った後に椅子もそこで重機で外しているのかもしれません。

留置線の状況

本日時点の留置線の状況はこのようになりました。検修庫は空っぽ、留置線は廃車置き場は2~4番線に変わり、車輪転削庫前後は W7 が占領という形は変わりありません。

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長野新幹線車両センター 8月8日見たまま

F1 が移動した後の 5番線も何もされていませんでした。

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2番線側から F2, F18, W2、5番線は車止めも無いのでまだ本線側から使われない

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本線側から見た留置線 2番線側から F2, F18, W2 で奥は W7 で、営業線上は W7 系 W8編成

なんで最終的に 12両すべてを見ることができたのか?

最初の方で「最終的に 12両すべてを見ることができた」と書きましたが、それは上の留置線の状況の図を見ていただくとわかります。つまり、解体後の搬出に出くわしました。

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解体した E714-1 の車体を運ぶトラック

臨修庫ででかい音と地響きがしていて「今日は随分大々的にやっているなぁ」と思っていたら、どうやらトラックに積み込んでいたみたいです。音がやんでしばらくして例の青いトラックが出てきました。荷台に積み荷満載です。

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E714-1 の車体が見えた

あのトラック 1台で新幹線の車体はみんな載ってしまうみたいですね。そう思うと鉄道車両は空洞が多いというのがわかりました。

トラックはその後敷地内の道路を通って敷地入り口まで行き、長野新幹線車両センターから出てきました。よく見ると手前の積み荷は屋根の部分ですね。カーブの部分が銅色に塗られているのでわかりました。そして左から2つ目の破片はシンボルマークの上の部分のようです。

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E714-1 車体の屋根の部分

奥の長四角い窓は方向幕の部分のようです。右端には E7 系のシンボルマークがあります。

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E714-1 のシンボルマーク部分

その後長野市内方面に向かって走り去っていきました。電車で豊野まで来て訪問しているのでトラックを追いかけることはできませんでしたが、長野方面に走っていって村山橋を渡っていくのではないかと思います。

シンボルマークの意味、こんな感じでした。

北陸新幹線用新型車両シンボルマークデザイン決定

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溶断ではなく重機の鋏で咬み切って解体された E714-1 の車体

わかっていたことなのですが、こんな形になってしまうんだなぁとちょっと寂しく感じた今日の訪問でした。

長野新幹線車両センターに残る残滓、何かに使うのでしょうか。ごみ処理施設の裏に大量においてありました。どの編成のかはわからないですが。。。。

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E7 系の床下カバー

解体待ちと解体済みの一覧

現在の水没 E7 / W7 の状況です。解体された順番に並べています。赤字は解体済み、黄色字は解体中、緑は残されている車両、解体待ちの編成は現在の編成状態で書いてあります。 (F1 と W2 がオリジナルの編成の状態と異なります。)

【解体】

F10:E723-10, E726-110, E725-10, E726-210, E725-110, E726-310, E725-410, E726-410, E725-210, E726-510, E715-10, E714-10
F7  : E723-7, E726-107, E725-7, E726-207, E725-107, E726-307, E725-407, E726-407, E725-207, E726-507, E715-7, E714-7

F14:E723-14, E726-114, E725-14, E726-214, E725-114, E726-314, E725-414, E726-414, E725-214, E726-514, E715-14, E714-14

F8  : E723-8, E726-108, E725-8, E726-208, E725-108, E726-308, E725-408, E726-408, E725-208, E726-508, E715-8, E714-8

F16:E723-16, E726-116, E725-16, E726-216, E725-116, E726-316, E725-416, E726-416, E725-216, E726-516, E715-16, E714-16

F1:E723-1, E726-101, E725-1, E726-201, E725-101, E726-301, E725-401, E726-401, E725-201, E726-501, E715-1, E714-1

F18:E723-18, E726-118, E725-18, E726-218, E725-118, E726-318, E725-418, E726-418, E725-218, E726-518, E715-18, E714-18

F2:E723-2, E726-102, E725-2, E726-202, E725-102, E726-302, E725-402, E726-402, E725-202, E726-502, E715-2, E714-2

W7:W723-107, W726-107, W725-107, W726-207+W725-207, W726-307, W725-307, W726-407, W725-407, W726-507, W715-507, W714-507

W2:W726-402+W723-102,W726-102+W725-302,W725-102,W725-402,W726-202,W726-502,W715-502, W714-502, W725-202, W726-302

こうやって見ると、解体着手されていない編成は E7 と W7 同じ本数になったんですね。