技術探求好きな壮年期おじさん SE のブログ

自分が技術的に興味を持ったことを主体に書いているブログです。

長野で解体されている鉄道車両の行先は

お盆休みの最後の日、JR東日本長野総合車両センターなどで車両解体を請け負っている直富商事を訪問してみました。

JR東日本の車両の解体って

JR東日本の車両解体は何か所かで行っています。例えば新幹線の場合、仙台にある新幹線総合車両センターで行っており、東北・秋田・山形新幹線の車両は主にここで解体されます。そして、上越北陸新幹線の車両は新潟にある新潟新幹線車両センターで解体されます。

在来線の場合、直流車両はわざわざ長野まで回送または輸送されて、長野総合車両センターで解体されます。なので、車両の入れ換えの時は関東のJR東日本の車両が犇めいていることも多く、115系の解体、211系の解体、205系の解体、209系の解体、山手線 231 系6扉車の解体、総武緩行線 231系付随車の解体などの通勤電車の解体から、183系、185系189系、251系、253系E351系、E257系などの特急まで、多岐にわたって回送されてきて解体されています。

長野総合車両センターでの解体は

これは結構目立つところでやっていて、しなの鉄道北しなの線JR東日本飯山線)に乗って長野駅を出発し、北長野駅までの間の右車窓から見ることができます。工場建屋が並ぶ手前右側から中程までに廃車対象車、そしてそれら車両の一番左に解体中の車両を見ることができます。ここは詳しくレポートされている方がいらっしゃるので、そちらを見ていただくと一目瞭然ですね。

hyama5071.hatenablog.com

この方のブログの中のカテゴリーで「長野総合車両センター 」から状況を見ることができます。このように長野は像の墓場ならぬ JR東日本の直流車両の「墓場」というわけです。

解体された車両はどうなるの

解体された車両は当然屑鉄(屑アルミ)になって業者に引き取られていきます。長野では直富商事という会社で解体後の屑鉄(屑アルミ)は引き取っていると思われます。思われますというのはまだ裏付けを取れていないからで、そのうちわかればよいかなぁというレベルであまり積極的には調べるつもりはないのですが、その直富商事の本社には、いくつか鉄道に関係するものが展示されています。

直富商事本社に置かれているものは

電気機関車 1両、ラッセルヘッド1両、橋桁(トラス橋) 1本、253系カットモデル 1つが置かれています。まずは電気機関車から。前は小布施駅構内にあった「ながでん電車の広場」で保存されていた電気機関車です。なぜかそこに長電 2000系 D編成を保存するため、そこにあったこのED5002(502)、デハニ201(元モハニ131)、デハ354(元モハ604)、モハ1005(モハ1003)を撤去した際、この電気機関車の ED5002 は直富商事にやってくることになりました。残りの車両は河東線信濃川田駅に2000系 A編成とともに移動させられ、その周辺を記念館のような感じにして保存するような話もあったのですが、いつの間にか立ち消え車両も荒廃し、たまたま安曇野安曇野ちひろ美術館トットちゃん広場を整備する際に、電車のイメージの場所に置く車両としてデハニ201(元モハニ131)、デハ354(モハ604)は奇麗に整備されて旅立っていきましたが、2000系 A編成とモハ1005(モハ1003)はぼろぼろに荒廃した後に現地解体されました。このような中、この機関車だけが解体されずに直富商事の本社にやってきたわけです。

f:id:imaisato:20200816173056j:plain

長野電鉄 ED5002(502)

ここにはほかにも DD16301 のラッセルヘッドが保存されています。DD16 は長野で生まれたディーゼル機関車で、その雪掻きのためのラッセルヘッドだけがあります。

 

f:id:imaisato:20200816174652j:plain

DD16301 ラッセルヘッド

その隣には、253系の運転台カットモデルがあります。

f:id:imaisato:20200816174939j:plain

クモハ253カットモデル

クロ252 ではない理由はスカートの部分。右側切り欠きは偶数車なのでクロ253 はあり得ないとなると、残りは必然的にクモハ252 になります。出自はわからないけれど実物だという場合は、細かいディティールをチェックして判断が必要ですね。

見ることのできる場所は

千曲川の堤防沿いの直富商事のトラックの駐車場の一角にあります。道路沿いなので容易に見ることができます。

 

www.google.com

車があればアクセスは簡単ですが、周辺道路は狭くてトラックも頻繁に通りますので注意が必要です。公共交通機関では 1時間に1本しかない長電バスに乗って終点の屋島からあるいて15分くらいでいくことができます。

少し離れたところには長野電鉄 2500系

屋島バス停先の千曲川にかかる屋島橋を渡った先には「信州十割そば処 トレイン」があります。そこに駐車場には元東急5000系の長野電鉄2500系 2連が保存されてます。ここ、昔はトレインギャラリーもやっていたところで、できたころは長野総合車両所に置いてある EF623、EF6319 とかもここに持ってきて展示するとかしないとか言われていた場所です。実際にここのオーナーの方が購入されていて展示場所の土地はいっぱいあるのですが、当時は重すぎて陸送許可が出なかったため断念したということいわれていました。結局は両車両とも昨年 2019年9月頃解体されています。そして、トレインギャラリー自体も閉館していますので、この長野電鉄2500系保存車両もこの先どうなるのでしょうか。気になるところです。

www.google.com

日本の場合は現役を退いた鉄道車両はどんどん解体されてしまいます。そして、博物館に入った車両でも展示スペースがということで先人が保存してきた車両でもあっという間に解体してしまいます。そういう面では日本は「文化遺産」ということに対してはあまり思い入れがないのかなと思うこと、鉄道に関しては多々ありますね。ちょっと残念に感じることも多いのですが、鉄道会社じゃないところで保存しているのも、長野ではいろいろあるんだねということ、ちょっと感じています。(上田には丸窓電車を引き取って保存してる会社もあります)

上田市 

www.city.ueda.nagano.jp