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vSphere 7 Update 2 登場、アップグレードドキュメントの更新

2021年3月9日、vSphere 7 の新しい Update 2 の登場です。‘

vSphere 7 Update 2 とは

vSphere はソフトウエアとして提供されるものなので、常に複数の開発ラインで機能の改善や追加、また未知の不具合が発見された場合の修正などが行われています。そのため、定期的にソフトウエアの更新が行われますが、この更新の種類にはいくつかの形あります。

一つはソフトウェアに主要な変更を加えるもので、vSphere 7.0 などのように、小数点を挟んだ両側のの左側の数字が変わる、つまりメジャーバージョンが変わるものをアップグレードと呼び、小数点右側の数字が変わる、つまりマイナーバージョンが代わるものをアップデートと呼んでいます。それより軽微なアップグレードより小さい変更を加えるパッチ適用のようなアップデートの場合は、数字の右にアルファベットを付けたりして区別します。

vSPhere の場合、5.5, 6.0, 6.5, 6.7, 7.0 のようなものがメジャーバージョンで、製品が大きく変わる「アップグレード」、そして今回のような 7.0, 7.0 U1, 7.0 U2 のようなものは、機能追加や拡張が行われている「アップデート」になります。7.0 U1, 7.0 U1a, 7.0 U1b, 7.0 U1c, 7.0 U1d のような場合は、機能が追加されない修正のアップデートですね。

今回の vSphere 7 Update 2 では機能が追加・拡張されていますが、ベースの部分は大きく変更が無いので vSphere 7 のアップデート版ということになります。

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アップグレードとアップデート

vSphere 7 Update 2 の機能

vSphere 7 では、最初に登場した GA 版から Update 1 になるときにも機能が追加・拡張されて、仮想ハードウエアバージョンが 18 に変わっていますが、今回の vSphere 7 Update 2でも同様に、機能が追加・拡張されて仮想ハードウエアバージョンが 19 に変わっています。その位、仮想ハードウエアに影響のある部分の機能が変わってきています。

vSphere 7 Update 2 で追加・拡張された機能は、大まかには以下のようなものがあります。

仮想ハードウエア 19

PMemHA、PTP 対応、マルチ PVRDMA アダプター対応、PVRDMA をサポートした vMotion、拡張された VMXNET3 に対応した、新しい仮想ハードウエアです。
vSphere 7 では、仮想マシンバージョンはアップデートごとに GA は 17、Update 1 は 18、そして Update 2 は 19 と進化しています。

AMD Zen CPU のパフォーマンス向上

今までは AMD Zen CPUのパフォーマンスが最適化されていなかったのか、思ったほどの性能が出ていませんでしたが、これが改善されました。

PMem HA

仮想ハードウエアバージョン 19 では、NVDMM デバイスを使った永続的なメモリーのフェイルオーバーキャパシティを予約設定している仮想マシンで、vSphere HA が使えるようになっています。

vSAN ストレッチクラスターでのDRS

vSAN でリードローカリティー(アクセスがネットワークを跨がずにローカルでアクセスできるようにする)を意識した DRS ができるようになりました。これによって、ストレッチクラスターを構成している場合、ローカルでアクセスさせることを優先できるようになります。

シングル・リブート・アップグレード

シングル・リブート・アップグレードは vSphere 6.7 から提供されている機能ですが、これを機能拡張して、再起動の実行順序を最適化し、仮想マシンのダウンタイムをさらに短縮できるようになっています。

モリーサスペンド

vSphere 7 から使えるライフサイクルマネージャーが必要ですが、仮想マシンをほかの ESXi ホストに vMotion させずにメモリー上でサスペンド状態に移行し、その後 ESXi ホストをクイックブートさせてリブート後に直ぐに仮想マシンをレジュームさせることで、メンテナンスに対するダウンタイムを短縮できるとともに、メンテナンスする際の vmotion によるリソースへの負荷も無くすことができるようになっています。

VMware Tools 関連:Guest Store サポート

vSphere 7 Update 2 では CLI での操作しかできませんが、ゲスト OS にコンテンツを配布できる仕組みが用意されています。

vSphere のためのキープロバイダー

今までは外部 KMS が必要だったのが、vSphere 自身でキープロバイダーを持つようになったため、外部 KMS が不要になりました。すべてのエディションで利用できますが、仮想マシンの暗号化は Enterprise Plus が必要です。

その他いろいろ

  • vCenter Serverの FIPS 対応
  • Tanzuを使用したvSphere用の組み込みロードバランサー
  • Nvidia GPU サポートの拡張
  • レイテンシーに対してシビアなワークロード(パススルーデバイスの割り込み処理含む)の最適化
  • ESXi キーの永続保持化による、KMS 不要な暗号化 VMVM 稼働が可能に(TPM利用)
  • ESXi 設定のデフォルトでの暗号化(TPM利用)
  • FTトラフィックの暗号化

これら以外にもいろいろ改善されていますので、実際に使って確認してみてください。

あと、vSAN の部分は社員の方がしっかり描いているブログあるので、そちらを参照してくださいね。

vmwarekkhci.hatenablog.jp

ダウンロードは

日本時間3月9日の23時ころからダウンロードできるようになっています。

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vSphere 7 Update 2

試したい人は、早速ダウンロード!!。

vSphere 7 Update 2 へのアップグレード

以下の所にいつものドキュメントを置きましたので、ご興味あればダウンロードしてください。

vSphere 7 Update 2 へのアップグレードについて Rev.1.2.3

 

vSphere 7 Update 2へのアップグレードについて Rev.1.2 ※こちらは最初に公開した版で、vSAN 6.7 のテクニカルガイダンス終了年が vSphere 7と一緒になっていました。訂正で上の 1.2.3 を出していますので、そちらを参照ください。

 

誤りや追加があれば、適宜更新をしていきます。