自然の赴くままに・そのときの 気分次第で・なんとなく

興味を持ったことを、なんとなく気の向くまま書いています。

vExpert 2023の応募が始まっています

Apply to be a vExpert 2023

 

いよいよ今日から 2022年は世界では 2514人、日本では 93人しかいない vExpert の 2023 年度の応募受付が始まりました。締め切りは 2023年1月13日です。

 

 vexpert.vmware.com 

vExpert とは

vExpert のサイトの中、「Program Overview」に書かれている通り、

VMware vExpertプログラムは、VMwareのグローバルなエバンジェリズムおよびアドボカシープログラムです。このプログラムは、VMwareマーケティング リソースをお客様のアドボカシー活動に活用することを目的としています。記事のプロモーション、VMware のグローバル イベントでの露出、共同広告、トラフィック分析、ベータ プログラムや VMware のロードマップへの早期アクセスなどがあります。この賞は、企業ではなく個人を対象としており、期間は1年間です。お客様とパートナー企業の両方の従業員が受賞できます。応募にあたっては、前年度のさまざまなコミュニティ活動に加え、今年度(下半期の応募に限る)の活動も考慮して受賞者を決定します。私たちは、あなたが活動していただけでなく、あなたが選んだ道で今も活動していることを見ています。 

のように、VMware に個人としてどのような貢献活動をしたかによって、vExpert 対象かどうかを判断され、vExpert として適切と評価された人に対しアワードが送られて、翌年 1年間の vExpert としての活動ができるようになります。

vExpert に必要な要件(基準)

サイトの中の「Criteria」に、vExpert に応募できる基準が以下のように書かれています。

vExpertになることに興味があるなら、基準はシンプルです。VMwareの知識を共有し、それをコミュニティに還元してくれるITプロフェッショナルを求めています。
「還元」という言葉は、本業を超えて貢献することと定義されています。自分の知識を共有し、コミュニティに参加する方法はいくつかあります。例えば、ブログ、本の執筆、雑誌への寄稿、Facebookグループでの活動、フォーラム(VMTNやその他のVMware以外のプラットフォーム)、スピーチ、VMUGのリーダーシップ、ビデオなどが挙げられます。VMware Social Media Advocacyは、オリジナルコンテンツではないため、賞の対象にはなりません。

ここで特に重要なのは「本業を超えて貢献することと定義されています」という部分で、仕事で VMware 製品を使っていて、仕事で会社のブログに書いたり本を出したり、外部講演に登壇をしたりだけでは vExperet にはなれません。「VMwareの知識を共有し、それをコミュニティに還元してくれるITプロフェッショナル」であることが必要になり、その行動を応募時に証明しなければなりません。私の場合は会社の仕事は Google Cloud Platform と Microsoft Azure をメインにクラウド関連の業務を行っているので VMware 製品は個人の範疇と社内で時々支援程度になっているので、VMware の知識を還元するためにはそれなりに個人の時間を割いて学習したり検証したりする必要がありました。でも、そういう活動が vExpert になるためには必要だということになります。

vExpert への応募

時期になるとサイトの中の左上、Welcome の下に申請できるリンクが現れます。

vExpert 2023 応募

このバナーをクリックし、次の画面でログインまたは新規応募ならアカウントを作成し、応募ページに移動します。既に vExpert サイトにログインしている場合は、この画面は出ずにプロフィールの確認ページに移ります。

f:id:imaisato:20211208080527p:plain

ログイン/アカウント作成画面

ここからが 2022 年までの入力画面と異なっており、今までは小さな枠に書き込んだり入力できるのがひとつだけだったのが、より多くのことを記載できるようになりました。どのように入力するかは画面右上に「SHOW EXAMPLE APPLICATION」ボタンがありますので、それをクリックして参照しながら書いていきます。

SHOW EXAMPLE APPLICATION

もちろん記入はすべて英語で書くことになります。どのような内容を書くのかというと、vExpert に応募できる「資格」、つまり基準を満たしている証跡を入力していきます。いくつか書く場所があるのでそれぞれに該当する部分だけ記入して行きます。該当しない部分は空白で構いません。

最初は「1. Content Creation」、なにかコンテンツを作っている場合はここに記入します。ブログを書いている人はブログの URL を、本を執筆している人はその本がわかることを書きます。YouTube などで動画配信している場合も同様です。ここは昨年までは最大 3つまでしか書けない制限がありましたが、今年はテキストでのフリー入力になっていますので枠を拡大して十分書くことができます。

次に「2. Events and Speaking」、これは個人活動としてイベントのスピーカーとして登壇したりイベントの手伝いをしをした場合にはその役割などを書いていきます。自分が勤務する会社の自社イベントや社内イベントでの登壇は仕事なので評価対象になりません。また、VMware 主催のイベントでお金を出して登壇する場合も評価対象にはなりません。あくまでも個人の活動というのが重要です。ここもテキストでフリー入力になっていますので、活動内容をしっかりアピールしながら記載していきます。

次の「3. Online communities, tools, and resources」、ここはどのオンラインコミュニティに参加して活動したかを記載します。どんな活動をしたかがわかるもの、例えばステータス レベル、ポイント、またはバッジなどがあればそれを記載します。コミュニティーに対するツールを作ったりしていた場合は、そのオンラインツール、リソース、ディレクトリ、またはリポジトリをリストアップし、自分の役割も記入します。

その次の「4. VMware Programs」はVMUG のリーダーシップ、アドバイザリー・ボード、リファレンス・プログラム、カスタマー評議会、VMware Partner Network などの VMware のプログラムで自分が担務した役割を記入する場所で、ほとんどの人は該当しないと思います。

その次の「What other activities in the last year should we take into account?」はアピールの場所です。どのようなことをしてきたのかを追加で記入します。※がついているので必須項目です。

最後の「Reference」は、この活動をするうえで支援してもらった VMware 社員がいれば、そのメールアドレスを記入します。その下の「vExpert Pro」はほとんどの人が関係ないので何もしなくて大丈夫です。

記入ができたらあとは確認をして、SAVEするだけです。これで締め切り後に審査が行われ、2023 年度の vExpert が決まります。今年の締め切りは 2023年1月13日、遅れないように申請しましょう。
SAVE が問題なく終了すると Application sent! が表示されます。これで申請は終了です。vExpert への申請は、期間内であれば何度も修正することができます。なので、追記したいことや修正したことがあれば、期間内に何度も直していきましょう。精査することで vExpert に認定される可能性は上がっていくと思います。申請した内容の修正や追記したい場合には、再度 APPLICATIONS ARE OPEN から入りなおして内容を直します。

Application sent!



vExpertの証明

vExpert になると以下のような証明書とバッジを受け取れます。証明書はプロファイルで入力する表示名が入ります。下の年号の下の部分ですね。

vExpoet 2022 証明書

バッジは

vExpert 2022

のようなもので、定められた条件のもとに使うことができます。複数年継続して取得している人向けに、年度ではなくてその部分に vExpert を取得した数が★で表示されているバッジもあり、両方を使い分けできます。

vExpert になるメリットは

vExpert になるメリットは「vExpert Program Benefits」に以下のように書かれています。

  1. 2,500 人以上の vExpert とのネットワークを構築できる。
  2. 8 つの VMware 公式ビジネスユニット主導の vExpert サブプログラムに応募できる
  3. プライベート vExpert #Slack チャンネルに招待され参加ができる
  4. VMware CEOが署名した vExpert 証明書がもらえる
  5. vExpertのロゴをカードやウェブサイトなどで1年間使用できる
  6. 様々なVMwareパートナーからの限定ギフトを入手できる機会がある
  7. NFRだけでなく、VMwareパートナーとのプライベートウェビナーへの参加
  8. プライベートベータへのアクセス(ベータチームへの登録が必要)
  9. ホームラボやクラウドプロバイダー向けに、ほとんどの製品の365日間の評価版ライセンスを提供
  10. VMworld の前に行われるブロガー ブリーフィングを通じたプライベート プレローンチ ブリーフィング(製品チームの許可が必要)
  11. 公開されたvExpertオンライン・ディレクトリに名前が掲載される
  12. お客様のソーシャル・チャネル向けに用意されたVMwareおよび仮想化コンテンツへのアクセス
  13. VMworld US および VMworld Europe の両イベントでの毎年の vExpert パーティ
    VMworld US と VMworld EU の両方で vExpert として認められる

このようにいろいろあるのですが、やはり個人として VMware 製品の啓もう活動に必要になるのは個人で使えるライセンスがあること。なので、上のメリットの中の 9. が一番のメリットになるかなと思います。

vExpert の分布は?

日本にいる vExpert はどういう組織に分布しているかが気になるかと思いますので、vExpert 2022 の 93名の所属を調べてみました。ソースは vExpert サイトにある Directory で、だれでもアクセスして情報を見ることが出来ます。

所属組織 人数
FUJI SOFT INCORPORATED  13
VMware  9
SB C&S Corp.  9
Dell Technologies  7
FUJITSU CLOUD TECHNOLOGIES LIMITED  6
Techvan Co.,Ltd.  4
Amazon Web Services Japan  4
Net One Systems Co., Ltd.  3
NTT DATA Corporation  2
Networld Corporation  2
JGC Corporation  2
IBM  2
Google Cloud Japan G.K.  2
FUJISOFT INCORPORATED  2
非公開 2
Veeam Software Company  1
Uniadex, Ltd.  1
tanium.jp  1
Seijo University  1
Red Hat Japan  1
Pasona Group Inc.  1
NVIDIA Corporation  1
NRI System Techno, Ltd.  1
NEC Solution Innovators,Ltd  1
Mitsubishi Jisho Community co., ltd.  1
Microsoft Japan  1
Meiji Yasuda System Technology Company Limited  1
Lenovo Japan  1
LAC Co., Ltd.  1
JBCC Nagaoka  1
ITOCHU Techno-Solutions Corporation  1
Internet Initiative Japan Inc.  1
Hewlett Packard Enterprise (HPE)  1
Fuji Electric IT Center Co.,Ltd  1
Dell EMC Inc.  1
DaaS Ltd.  1
Cloudflare Japan K.K.  1
Central Tanshi FX Co.,Ltd.  1
BIGLOBE Inc.  1
合計 93

富士ソフト株式会社がダントツですね。そして次はB C&S株式会社だったのと同率に、何故かユーザーではない VMware が来ています。あとは富士通株式会社が 0 になり、Amazon Web Services Japan は 2022年初登場で今現在は 1減 1増で変わらず。他にも少し動きがありました。2023年はどのように変わるのかが気になるところです。

vExpert の話をもっと聞きたいなら=>VMUGへ

vExpert になっている人の多くは VMUG (VMware User Group) に参加している人が多いので、もし vExpert についてもう少し情報が欲しいという場合、まず VMUG に参加しその中にあるコミュニティで聞いてみるのもよいかもしれません。

VMUG 会員には 2つのタイプがあり、一般会員は無料で誰でもなれます。そのため、まずは vExpert の方とコミュニケーションしたいということであれば VMUG の一般会員に入り、Japan VMUG コミュニティに入ることからスタートするのが良いかもしれません。

なお残念ながら vExpert の Criteria に満たない場合は、次年度に向けていろいろ活動をしておくようにしてください。アピールできる活動が増えれば増えるほど、vExpert 受賞が近づいてきます。