自然の赴くままに・そのときの 気分次第で・なんとなく

興味を持ったことを、なんとなく気の向くまま書いています。

ESXi Arm Edition v1.1 で物理 NIC の追加してみた

ESXi Arm Edition ではオンボードのデバイス以外を追加するには、ドライバー周りを含めていろいろと考えなければならないことも多いのですが、NIC が 1本しか取れないのは致命的。そして、増設するのも USB3.0 が2つでちょっと物足りないということで、いろいろと追加してみました。

ESXi Arm Edition でデバイスを追加するには

Raspberry Pi 4 はいろいろと拡張したりして遊べるので、いくつかの方法を考えてみました。

GPIO

まず思いつくのが GPIO 接続での追加。40ピンのピンにデバイスを指して・・・・・・と思うのですが、そこをコントロールすることが ESXi Arm Edition でできるかというと否。仕様もなにもわからないのに作れるわけがない。ということで、これは却下。

USB A ポート

4ポートありますが USB2.0 × 2と USB 3.0 × 2、キーボードに USB2.0 一つ使うので、残りは3つ。Boot 用 USB メモリーに 2.0 の残りのポートを使うので、残りは USB3.0 × 2。ここは vSAN 用の USB メモリー挿しているので・・・・実質 USB Aポートは使えません。

USB C ポート

電源引き込みに使っている USB C ポート、これに USB PD の HUB をつなげば行けるんじゃない?と思って、結局これを使ってみることにしました。

増設後の姿

USB C の LAN そのほかいろいろと付いている 7 in 1 とか 8 in 1 とかの HUB をいろいろと購入して、とりあえずつないで検証してみました。その中で、具合がよさそうかなというのを見つけたのでそれを使うことに。ほとんどの製品が USB HUB として機能するのですが、その中で使われているチップと ESXi Arm Edition が持っているドライバの関係からか、Realtek のコントローラーを使っている NIC は ESXi Arm Edition から認識されるということがわかり、Anker のAnker PowerExpand+ 7-in-1 USB-C PD イーサネット ハブAnker PowerExpand 8-in-1 USB-C PD メディア ハブが使えることが分かったので、とりあえずつないでテストしてみました。

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1G の NIC なのに 100M だ!

認識されることがわかり、喜び勇んで Host Client から vSwitch のアップリンクとして登録。そしてはたと気づく。100M になっている。
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物理デバイスとして認識され、アップリンクとしても使えることが分かったのですが、どうやら Realtek のドライバは 100M のものだけのようです。手動設定しようとしても 100M しか出ません。
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ドライバは標準の cdce driver が適用されているので 100M のようです。とりあえず無いよりはましなので、今後どうやっていけば良いのかを考えながら、今はアップリンクに登録しただけにして放置を決めました。

他のデバイスの接続

実はこの USB C の HUB をつないだことで USB 3.0 のポートが増えることになり、そちらに前回 vSAN 用に増設した USB 3.0 メモリーを移動させて、本体直結の USB 3.0 A ポートには M.2 SSD を、SD と Micro SD ポートにもそれぞれメモリーカードを入れてみました。結果としては SD および Micro SD は認識できていませんが、2つ増設した M.2 SSD は問題なくキャパシティとして認識されました。
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ここまでくれば、あとは vSAN に取り込むだけです。USB C HUB を使うだけでここまで広がるとは思っていませんでしたが、良い結果になったと思います。

ディスプレイ

動き始めればディスク例は不要なのですが、でも、とりあえず「起動しているかな」と心配になることがあるので、我が家の家ラボ Raspberry Pi にはみんなディスプレイを載せています。ESXi Arm Edition 用の Raspberry Pi 4 にも同様にディスプレイを載せていますが、直付で接続アダプタもついていてドライバーも不要なこの製品が一番便利でした。Amazon のリンクを貼りたくはないのですが、OSOYO のサイトに製品の紹介が無いので我慢して amazon のページを紹介します。OSOYOO HDMI 3.5インチLCDディスプレイ モニター タッチスクリーン Raspberry Pi 4 3 2 Model B に対応 (3.5" HDMI LCD)
マニュアル
実際には文字が小さすぎて読み取ることはまず不可能です。でも、雰囲気で起動しているかいないかがわかるのと、ディスプレイについているスイッチでディスプレイの電源を切ることができるので、使わないときは表示を消しています。Raspberry Pi 4 は HDMI 2ポート出ているので、もう一つは KVM 経由で大きいディスプレイとキーボードにつなげばよいだけなので問題なしです。

いろいろと楽しみながら家ラボを充実させていくのって、楽しいですよね。