自然の赴くままに・そのときの 気分次第で・なんとなく

興味を持ったことを、なんとなく気の向くまま書いています。

VMware 製品のライセンスモデルが変わります

※追記

本記事にあるライセンスモデル変更については、以下の記事に現状を記載しています。

imaisato.hatenablog.jp

-----

Broadcom によって買収された VMware ですが、いよいよプロダクトのライセンスモデルが変わるようです。

ライセンスモデルの変更点は?

VMware として 2023年12月11日に以下のニュースが出ました。

news.vmware.com

何が書かれているのかというと、記事からの抜粋ですが、

  • 製品ポートフォリオの大幅な簡素化により、あらゆる規模のお客様が VMware ソリューションへの投資からより多くの価値を得ることができます。 VMware by Broadcom のすべての部門にわたるポートフォリオの簡素化は、当社のオファーと市場開拓が複雑すぎるという長年にわたる顧客とパートナーからのフィードバックに基づいています。
  • すべての VMware by Broadcom ソリューションのサブスクリプション ライセンスへの移行を完了し、永続ライセンスの販売、永続製品のサポートとサブスクリプション (SnS) の更新、およびハイブリッド購入プログラム/サブスクリプション購入プログラム (HPP/SPP) クレジットの本日開始の終了を伴います (発効日は異なります)。さらに、持ち込みサブスクリプション ライセンス オプションを導入し、VMware Cloud Foundation を実行している VMware 検証済みのハイブリッド クラウド エンドポイントへのライセンスのポータビリティを提供します。

つまり「今までの複雑怪奇な多くのライセンスモデルを一気に捨てて、サブスクリプションモデルにするよ。」そして「今までのパーペチュアルライセンスは更新はできないのでサブスクリプションライセンスを買ってね。」ということのようです。

ライセンスモデルの変更によるユーザーへの影響は?

このライセンスモデルの変更によって、今までのベースの考え方「ライセンスはお客様の所有なので、ずっと使い続けられる」でも「サポートを購入しないと VMware からのサポートが受けられないよ」という形での利用は出来なくなります。そしてサブスクリプション期間=製品利用可能期間になるため、プロダクトのライセンス認証の部分がどのように変わってきているのか次第だと思うのですが、vSphere 自体もだいぶ前からサブスクリプション対応は済んでいるのでライセンスをパーペチュアルからサブスクリプションに変えていくだけで対応できるのではないかなと思います。

なので今までもライセンスとサポートをセットで購入後にサポートを常に更新しているようなユーザーは問題ないと思いますが、システム導入や更新時にはライセンスとサポートを買うけれど、トラブルが殆ど起きないし塩漬けなので次年度以降はサポートは買わなかったようなユーザーや、新しく入れる環境のサポートで入手したアップグレードまたはアップデート、パッチなどを、サポート切れしている環境にも内緒で適用したりしているようなユーザーにはコスト増実際には本来必要なコストに変るという影響は出てくるかと思います。

既存のパーペチュアルライセンスの扱いは?

これからのライセンス購入がサブスクリプション型に変わるだけなので、今まで購入しているパーペチュアルライセンスはこれからもずっと使用し続けることが出来ます。ただし、この記事の発表日の 2023年12月11日以降はパーペチュアルライセンスとそれのサポートの販売およびSnS更新も終了しているので、今利用しているサポートの期間終了までしか実質は使えないと考えるのが妥当です。

既存のパーペチュアルライセンスの追加購入は?

パーペチュアルライセンスの提供終了日がある場合、それまでの間は追加購入が出来ますが、その期間を超えた場合は新規購入は出来なくなります。追加はサブスクリプションを購入するか Term ライセンス(期間ライセンス)を購入する方法しかありません。 

既存環境の SnS 更新がしたいけれど?

パーペチュアルライセンスの SnS 更新は終了してしまっているので、現在のパーペチュアルライセンスの製品を VMware に下取りしてもらいサブスクリプションライセンスに買い直すことが必要です。

ここで面白いのは、下取りとサブスクリプションへの買い直しの際に、パーペチュアルライセンスを全て Broadcom 側に提示する必要は無くて、単にアップグレード価格のインセンティブが適用されるライセンス数はいくつ?みたいな感じでの買い替えになるようで、SnS更新が近い場合は所有しているパーペチュアルライセンス数を棚卸しておいてくださいと記事の中でも書いてあります。

サブスクリプションに変るプロダクトは?

以下のプロダクトがサブスクリプションモデルに変ります。

vSphere を使う製品は網羅されているようですが、ここにリストされていない EUC や Carbon Black 他のプロダクトが今後サブスクリプションモデルに今後変っていくのか、それとも噂されているように切り離されていくのかなど、そのあたりの今後の動向が気になるところです。