自然の赴くままに・そのときの 気分次第で・なんとなく

興味を持ったことを、なんとなく気の向くまま書いています。

8月15日長野新幹線車両センターの状況

送り盆ですが、時間を見つけて1週間ぶりに訪問してきました。浅川でカワウ、アオサギ、カモの親子にお出迎えされながらの訪問です。

新しい洪水痕跡水位標がつきました

先週訪問時には青いネットで囲まれていた「赤沼洪水痕跡水位標」ですが、今週はネットも取り払われてきれいな姿を見せていました。

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洪水痕跡水位標

全てが新品同様に直されてピカピカ。そして、一番上から次の所に「西暦2019年」「令和元年十月十三日」の標が追加されていました。

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2019年台風19号の洪水位置

つまり、過去180年位の間の洪水の中で第二位の洪水だったというのがわかります。このあたりの浸水深は 4.3m だったので、それまでの 1742年(寛保2年)から 1mだけ低かったということですね。そして、その下の 1896年(明治29年)は 3.7mなので、その真ん中よりちょっと上ということは、もしかしたらこの場所はもうちょっと浸水深があったのかもしれません。
あと、この場所については1983年(昭和58年)9月の台風12号の洪水をベースに、浅川改修とダム建設の有無でどのように変わるかが検討されていたようで、その結果も千曲川次第で内水氾濫は防げないような記述になっています。このような資料が県で作られていて、その中の記述で『浅川流域で内水氾濫の危険があるときは、浅川だけでなく千曲川の崖錐反乱も危惧されるときである。』とあり、まさに2019年(令和元年)台風19号の洪水はその通りの結果になったんだなぁと思いました。そして、ここまで洪水になる場所としてはっきりしていたのに中途半端な盛土で済ませていた結果、今回の洪水で新幹線基地と車両が水没しているのを見ると、やはり「想定外」ではなくて起こるべきして起きた結果と言わざるを得ないですね。1983年(昭和58年)9月の台風12号の洪水の資料に浅川ダムがある場合と無い場合の、洪水範囲や水深の低下がどのくらいなのかなど検討している資料は、以下のリンクから見ることができます。

内水対策について

他の施策もそうですが、JR東日本は全般的にイレギュラー対策していない、または甘いのが多いと感じています。その結果、イレギュラーが発生すると対応が後手後手になって復旧までに長い時間がかかったり二次トラブルも巻き起こしたりしているように感じます。JR東日本安全綱領では

  1. 安全は輸送業務の最大の使命である。
  2. 安全の確保は、規程の遵守及び執務の厳正から始まり、不断の修練によって築きあげられる。
  3. 確認の励行と連絡の徹底は、安全の確保に最も大切である。
  4. 安全の確保のためには、職責をこえて一致協力しなければならない。
  5. 疑わしいときは、最も安全と認められるみちを採らなければならない。

と言っているのですが、現場はそれに向けて頑張っているのに管理部門がそれを忘れてしまっているように感じるのが残念です。

長野新幹線車両センターの今

お盆時期ということもあり、検修庫の修復作業は行われていませんでした。取り払われた壁もそのまま。進捗はなさそうでした。本格的に修繕に入るのは来週からですね。

ただ、臨修庫脇のぼうぼう生えていた雑草は除草されたので、来週以降は臨修庫での作業ももっとよく見えるようになるかもしれません。

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臨修庫

F1 の今は

先週の E714-1 の搬出から 1週間過ぎましたが、結果として何も変化ありませんでした。まずは検修庫脇の 8号車、E726-401 です。

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E726-401

先週と同じ位置にアントと連結されて停車されたままでした。先週と同じ向きの写真も撮っていますが動いていません。

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アントと一緒

次にいつもの車内の解体場所は、

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奥から E715-1, E726-501, E725-201

先週と違うのは、車内へ新鮮空気を入れるのと換気のためのダクトが外されているということと、扉は全部閉じられていること。作業進捗はわかりませんが、位置は先週の位置そのままで、立ち入りできないように連結面も含めて扉を閉じているという状態でした。

留置線の状況

留置線の動きは一切ありません。検修庫は空っぽ、留置線の廃車置き場は2~4番線のまま、車輪転削庫前後は W7 が占領という形は変わりありません。

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長野新幹線車両センター 8月15日見たまま

5番線が使われていないのもそのまま。

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営業線の「かがやき」W4? 編成

解体待ちと解体済みの一覧

現在の水没 E7 / W7 の状況です。解体された順番に並べています。赤字は解体済み、黄色字は解体中、緑は残されている車両、解体待ちの編成は現在の編成状態で書いてあります。 (F1 と W2 がオリジナルの編成の状態と異なります。)先週の状態から動きはありません。

【解体】

F10:E723-10, E726-110, E725-10, E726-210, E725-110, E726-310, E725-410, E726-410, E725-210, E726-510, E715-10, E714-10
F7  : E723-7, E726-107, E725-7, E726-207, E725-107, E726-307, E725-407, E726-407, E725-207, E726-507, E715-7, E714-7

F14:E723-14, E726-114, E725-14, E726-214, E725-114, E726-314, E725-414, E726-414, E725-214, E726-514, E715-14, E714-14

F8  : E723-8, E726-108, E725-8, E726-208, E725-108, E726-308, E725-408, E726-408, E725-208, E726-508, E715-8, E714-8

F16:E723-16, E726-116, E725-16, E726-216, E725-116, E726-316, E725-416, E726-416, E725-216, E726-516, E715-16, E714-16

F1:E723-1, E726-101, E725-1, E726-201, E725-101, E726-301, E725-401, E726-401, E725-201, E726-501, E715-1, E714-1

F18:E723-18, E726-118, E725-18, E726-218, E725-118, E726-318, E725-418, E726-418, E725-218, E726-518, E715-18, E714-18

F2:E723-2, E726-102, E725-2, E726-202, E725-102, E726-302, E725-402, E726-402, E725-202, E726-502, E715-2, E714-2

W7:W723-107, W726-107, W725-107, W726-207+W725-207, W726-307, W725-307, W726-407, W725-407, W726-507, W715-507, W714-507

W2:W726-402+W723-102,W726-102+W725-302,W725-102,W725-402,W726-202,W726-502,W715-502, W714-502, W725-202, W726-302

8月は F1 解体がメインで、その次は 9月以降になりそうですね。