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ESXi Arm Edition version 1.4 — June 15, 2021 の登場

2 か月ぶりに、ESXi Arm Edition の新しいバージョンの登場です。今回は  version 1.4 で、まだ vSphere 7.0 0 ベースで、Build 18175197す。

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ESXi Arm Edition version 1.4

flings.vmware.com

インストールは

前回の version 1.3 までもそうでしたが、今回もフレッシュインストールのみがサポートされます。インストールの際に「Preserve VMFS」を選択すれば、仮想マシンは消えることは無いのでインストール後にデータストアブラウザを開いて仮想マシンの再登録が可能です。x86 の ESXi とは異なりアップグレードはできません。flings なのでそこは我慢。

また、vCenter Server についても vCenter Server Appliance(VCSA)7.0 Update 1 は使えますが、FT や HA を使いたい場合は vCenter Server Appliance(VCSA)7.0cまたは7.0dが必要です。さらに、DRS を使う場合は vCenter Server Appliance(VCSA)7.0cまたは7.0dが必須になります。この vCenter Server Appliance(VCSA)7.0cまたは7.0dを使う場合は、別途vmware-fdm-7.0c-16620014.arm64.vibまたはvmware-fdm-7.0d-16749671.arm64.vibを組み込む必要があります。組み込み方はドキュメントESXi-Arm-Fling-Doc.pdfの28ページからある「10. Enabling vSphere HA」を参照して行ってください。

なにが変わったの?

以下が新しく変わった点です。

  • PMU(Performance Monitoring Unit)仮想化の改善
  • 一部のACPIOSの仮想AHCIサポートの修正
  • 時刻同期仮想化の改善
  • NVIDIA Tegra XavierAGXおよびNVIDIATegra Xavier NX(PCIe、USB、NVMe、SATA)の実験的サポート
  • 2P Ampere Altraベースのサーバーの実験的サポート(Mt. Jade)
  • マルチソケットArmサーバーのVMパフォーマンスの向上
  • UEFIおよび一部のOSでの仮想NVMeサポートの修正
  • 仮想割り込みコントローラーの改善
  • 仮想化のパフォーマンス向上
  • 新しいゲストOSLinuxカーネルとの互換性向上
  • RTL8153ベースのUSB NIC(一般的なチップセット)サポート、特にRaspberryPiとTegraXavierでUSB動作の安定性問題を改善
  • ArmFling、Raspberry Pi、Ampere Altra、NVIDIA Xavier AGX、NVIDIA Xavier NX ドキュメントの更新(詳細はダウンロードを参照)

それにしても、今回は RTL8153ベースのUSB NIC のサポートが一番うれしいです。あと、めちゃくちゃ気になっているのはこの2つ。

前者は Amazon で $699.00 、後者は $399.00。食指が動く価格です。個人的にはとても興味あります。Raspberry Pi も、

が使えます。ただ、こちらはあまり食指は動きませんが。

 ダウンロード情報

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ESXi 7 Arm Edition 7.0.0-18175197

ダウンロードには My VMware アカウントが必要です。My VMware アカウントは個人でも作成できるので、リンクから My VMware アカウントを作成の後に、

ESXi Arm Edition | VMware Flings からイメージをダウンロードしてください。