自然の赴くままに・そのときの 気分次第で・なんとなく

自分がその時その時に興味を持ったことを、なんとなく気の向くままに書いているブログです。

E7 系のお鼻

新幹線のお鼻

1964年、新幹線が日本に初めて登場したときの歌「はしれちょうとっきゅう」

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では、2番に「まるいひかりの ボンネット」とある通り、0系の先頭部分には連結器を収納する場所のカバーとして、丸い「光前頭」がついていました。試作車の 1000型ではこの部分に蛍光灯も入っていて文字通り光っていたのですが、量産車の 0系からは前照灯(全部識別灯)が大型化(電球2つ)に変わるとともに光前頭も半透明のアクリル樹脂だけに変わってヘッドライト兼テールライトの電球から漏れた光でぼんやりと光る形になりました。子供のころよくこの光る光前頭を見ていたのですが、透明のアクリルは衝撃に弱く、鳥など飛翔物にぶつかるり破損が続いたので、不透明のFRPに変わり光っているのが見えなくなり(本当にうすぼんやりとは見えていた気がします)、0系の終焉のころは FRP 自身も塗装してしまったのでここが光っていたというのは全く分からなくなってしまいました。今残存する 0系でオリジナルの半透明のアクリル樹脂の光前頭を持って保存されているのは、多分大宮の鉄道博物館だけだと思います。見分ける基準は光前頭の左右のボルトの部分の上下に手掛けの出っ張りがあるかないか。ついてなければもしかしたら半透明のアクリル樹脂のかもしれません。

E7系のお鼻

E7系ももちろん正面には連結器が入っています。そしてそこを覆うカバーもあります。0系や 200系の時代は上に折りたたんで収納していたのであれだけ大きな開口部とカバーが必要でしたが、今は連結器自体はまっすぐ前に向いていてカバーがその分前に飛び出して覆う形になっています。

連結器カバーが今のようなモスラの幼虫の口みたいな開き方になったのは、国鉄時代の新幹線400系が最初です。下は実際に使用している写真です。

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401-1

この写真側が自動的にカバーが開いて連結器が出る側です。よく見ないとわからないのでクローズアップ。

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開いている連結器カバー

カバーが開くところは大きいのがわかります。

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400系 411-3 モスラ

そして逆側は通常は連結をしない側なので、モスラの口形のカバーはついていません。

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406-1

この写真側が自動的にカバーは固定で、必要に応じて外す側です。よく見ないとわからないのでクローズアップ。

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連結器カバーを外している状態

この連結器カバーを外すほうをよく見てみると、外れている部分の奥にも線があります。これ、ここからもカバーを外すことができます。メンテナンスや急曲線で連結器が大きく振られる可能性のある場合などは、ここからカバーを外します。JR東海N700系の訓練などで、そこまで外しているのをニュースで見ることもあります。

この、編成両方で連結器の扱いが違うのは JR東日本の新幹線の一般的な形です。連結するとしてもどちらかにしかつながらないからなのですが、例外として E4系、そして廃車になってしまった E2系の J51編成があります。E2系の N1, N21 はそのように見え、そして取り付けられるようになっていましたが、実際には片側は自動連結の機能は装備されていませんでした。

ちなみに、他の JR 東日本の新幹線のお鼻はこんな感じです。この 200系は自動連結化改造をしたため、光前頭を開けることなく連結器が飛び出してくる構造になっています。福島や盛岡での連結の際にその光景が見られました。

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E4 と 200

E4系は両方とも連結可能ですので、こんな写真も撮れました。

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E4 連結

E1 は連結器カバーは開くようになっていません。そして大きくて重そうです。

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E1

E2 と E7の場合、正面からはちょっと違いますが横顔はよく似ています。この写真は一番奥が量産車の E2系、真ん中が先行量産車の E2系 N21(試作車ですね)、手前は E7 系 F2 編成。E2系は試作車と量産車で連結器カバーの形状が変わっています。E2系は両先頭車とも自動連結・解放型の連結器を付けられるよう設計されているので、連結器カバーは2段階ではなく 1段階で大きく開くようになっています。E7 系は先の 400系と同じように自動連結/解放は不要なので、2段階にカバーが開く形になっています。

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E2 と E7

驚いたことに E3 系の正面写真を一枚も持っていないことに気づきました。なので、代わりに East-i で、連結しない側の顔です。(East-i は両方ともこの顔で、E3 系は片側は連結できるタイプです。)

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East-i

E3 系の場合は試作車は 400系と同じ形、量産車は E1 と同じような形の連結器カバーですが、この East-i と同様に 2段階で外れる形ではなく、両方とも 1段階で外せる、または自動的にモスラ口が開く形になっています。

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East-i 東京寄り先頭車

実は E5 系もこんな写真しか持っていませんでした。。。。この E5 系 714-9001 は本来連結できる側ですが、モスラ口ではなくてカバーがはまっていて、モスラ口が開く形にはなっていません。実物大の模型なのでしょうがないところですね。

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E5系 U0

実際に E3 と E5 は興味がないので写真の撮影をしていないということみたいです。なので、代わりに E5 系の元となった FASTECH 360 S の E954 で代用。こちらは採用されなかった先頭スタイルで、連結器カバーは 500系と同じ感じで自動開閉することは全く考慮無しです。

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Fastec360S E954-1

これの反対側の E954-8 が E5 系の元なのですが。。。。やはり写真撮っていません。あのデザインは前から嫌いみたいです。ただ、 E954-8 の方は、E5系で採用されたモスラ口を容易に付けられるデザインでした。

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E954-8

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E954-8

次は E6 です。うっすらと2段階のように見える通り、連結側も外せるようになっています。メンテナンス性も考えて、2段階で外せるようにするのが最近の主流ですね。(もしかしたらただの線かもです。外れない構成だった気がしてきました。)

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E6

他の新幹線はどうかというと、まず 0系、これは FRP カバーで塗装されていて光りません。

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0系 リニア・鉄道館

ドクターイエローも塗装されていて光りません。でも、保存されていませんがこのドクターイエロー編成の反対側と JR西日本ドクターイエローのこの同じ車両では自動連結のテストを行うために自動連結の仕組みが取り付けられていて、実際に自動連結のテストが行われて、200系の飛び出す自動連結のしくみが実現しています。

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922 リニア・鉄道館

100系、もちろん外せるけれど自動での開閉には向きません。なので、このデザインで作られた一番速い 200系 F編成も、自動連結可能に改造されずに、実際に改造されたのはドクターイエローと同じ顔の丸鼻の方でした。

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100系 リニア・鉄道資料館 123-1

JR東海の新幹線は連結する必要が非常時しかないので、基本的には簡単に開閉できるようにはなっていません。電気掃除機と言われた 300系ももちろんです。

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300系 リニア・鉄道資料館 322-9001

500系はもちろん開閉は考慮されていません。でも、鼻が長いので1段階で外せるようになっています。

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EVANGELION 500系

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521-1 京都鉄道博物館

700系は横にでろ~~~んと長い鼻なので、外す部分は 2段階になっています。700系は2段目は上にはね上げる形ですが、N700系は取り外す形に変わっています。

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723-9001 リニア・鉄道資料館

このように、必要かどうかとメンテナンス性でお鼻の構造は変わってきています。

解体の時の E7 系の「お鼻」は?

これは実は 2種類の方法がとられていました。簡単に言うと 1段目だけ外した車両と 2段目まで外した車両とありました。それぞれは以下の通りです。

  • 1段目のみ

  F7, F8, F10, F14, F16, F18, W2, W7

  • 2段目まで

  F1, F2 

1段目と 2段目を外した場合の見た目は、こんな感じに違います。

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1段目だけ

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2段目まで

メンテナンスも関係なく、カーブも急ではないのになぜ F1 と F2 が 2段目まで外したのかは、結局のところ不明です。

おまけ

今日も近くに行く用事があったので寄ってきました。営業車両は休日は日中も入線しているんですね。もしかしたら、先日の洪水訓練の時の列車はこの出庫をそのまま使ったのかもしれません。時間的にもぴったりでした。

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出庫待ちの E7 と解体待ちの W7, W2

それにしても、アップルブリッジ赤沼の橋は急角度の橋なのに、橋の上に停車して写真を撮っている人がいるのには閉口しますね。今回も白い車が 2台も橋の上に停車して、眼鏡をかけたそれなりの年齢の人が撮影をしていました。鉄オタなのかわかりませんが、交通の妨げになるし、太鼓橋なので見通しが悪いので事故の原因になると思うのですが、そこまで思いが至らない人が多いのには呆れます。周りに配慮するのが趣味活動の基本なのですが、最近の鉄オタに対する批判は、そういう社会のルールを守らないところからきているんだろうなぁと思いました。